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048-737-12062025/06/20
北海道を除く全国で梅雨入りとなりましたが、連日記録的な猛暑が続いていますね。
来週あたりには一旦梅雨前線が戻る予想ですが、気温は例年より高く蒸し暑い日々が続くようです。
人の体温調節では汗をかくことが重要な役割ですが、犬や猫の汗をかく部分は肉球などごくわずかです。
犬は主にパンティング、猫は毛を舐めて唾液を蒸発させることで熱を逃がしたりしますが、基本的に体温調節は苦手です。高温多湿の環境では熱がこもりやすくなることで熱中症のリスクが上がります。熱中症は圧倒的に犬のほうが多く見られますが、猫がならないわけではありません。ご家族の留守中、物置に入ってはまり込んで長時間出られなくなり高熱と脱水を呈した猫のケース等、条件が揃えば十分に起こります。
室内の温度(25℃を超えない)や湿度(50~60%が目安)を適切に管理し、過ごしやすい環境を整えてあげましょう。
この時期は気温や気圧の変動、湿度の上昇のために体調を崩す方も多いと思いますが、犬や猫も同様で、日頃元気な子に不調が見られることもあれば持病が悪化する子もいます。
低気圧になると体にかかる圧力が下がり、血管にかかる圧力も下がることで血管の中の水分が外(細胞)へ移動しやすくなります。また、湿度上昇は体内に水分をため込みやすくさせます。こうしたことで心臓病の子が急性肺水腫を起こしたり、腎臓病の子にむくみが出やすくなったりすることがあります。湿度上昇は水分バランスを崩すだけでなくカビやダニの増殖を招き、アトピー性皮膚炎や喘息などを悪化させることもあります。
その他、自律神経の乱れによる倦怠感や胃腸障害など梅雨時の体調不良は多岐にわたります。
呼吸が荒い、ぐったりしているなどはもちろんですが、なんだかいつもと様子が違うといった状態でもためらわずご相談くださいね。