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048-737-12062025/07/11
連日、各地で熱中症警戒アラートが発表されていますね。
熱中症搬送者数は増加傾向にあり、昨年同時期の3倍以上だそうです。
犬や猫の熱中症についてはたびたび触れてきましたが、ここで改めて熱中症の注意ポイントを挙げてみます。
【予防・対策】
①温度と湿度管理
→お住まいの構造や間取り、飼育エリアの状況などで多少変わりますが、室温25℃、湿度は50~60%が目安です。大型犬や短頭種は熱中症リスクが高いため温度や湿度管理はより重要となります。
②水分管理
→常にきれいな水を飲めるようにしましょう。
ご家族の不在時間が長い場合は水飲み場を複数設置しておくのもよいでしょう。
循環式給水器をお使いの場合、この時期は菌の繁殖が早いのでこまめに水の交換やお手入れをすることが必要です。
③散歩
→犬(特に小型犬、体高の低い犬)は地面からの照り返しをダイレクトに受けます。
特に夏場のアスファルトはかなり高温となるため熱傷の危険も伴います。
散歩は日の照らない時間帯を選び、散歩前に手でアスファルトの温度を確認しましょう。日が暮れてもしばらくはアスファルトに熱が残りますので、冷却グッズを活用したり散歩の途中で足裏を冷やしたりするとよいでしょう。
【熱中症が疑われたら】
→涼しい場所に移動し、タオルでくるんだ保冷剤で首元、わきの下、後肢の付け根などを冷やします。加えて、扇風機やサーキュレーターなどで風を当てます。
直接水をかけて冷やす場合は、体温が下がりすぎる危険があるため直腸温を測りながら行う必要があります。(39.5℃まで下がったら中止)
上記処置を行うとともに、なるべく早くご受診ください。
熱中症は、初期対応がとても重要です。
冷却処置を行いながら病院へ向かった場合と比べて、何もせず向かった場合の致死率は2.5倍というデータもあります。とはいえ緊急時は混乱することも多いので、そんな時はすぐにご相談くださいね。
当院看板下のランタナ、満開です
病院脇の百日紅もきれいに咲いています