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2026/07/22

『歯周病のお話』と8月の診療変更のお知らせ

夏休みに入り本格的に暑い日が続いております。
夏バテしないように十分な睡眠と水分摂取を心がけましょう。

先にお知らせをしておきます。

 ◎8月7日・8月8日:院長不在となります *代診の先生による診察は行っております。
 
ご確認お願いします。


では、ここからは本題です。今回は歯周病のお話をしようと思います。



*犬と猫の歯周病は「お口だけ」の病気ではありません

「最近、口が臭う気がする」
「歯が茶色くなってきた」
「硬いおやつを食べなくなった」

このような変化は、歯周病のサインかもしれません。

実は、『3歳以上の犬・猫の約8割が歯周病』になっていると言われています。歯周病はとても身近な病気ですが、初期には痛みを隠してしまうため、飼い主さんが気付きにくい病気でもあります。


*歯周病ってどんな病気?

歯の表面についた歯垢(プラーク)は、数日で歯石へと変化します。

歯石そのものが悪いわけではありませんが、歯石の表面には細菌がたくさん付着し、歯ぐきに炎症を起こします。

炎症が進行すると、

 ・歯ぐきが赤く腫れる
 ・出血する
 ・強い口臭がする
 ・ 歯がぐらつく
 ・最終的には歯が抜けてしまう

という状態になってしまいます。


*歯周病は全身の健康にも影響します

歯周病は「口の病気」と思われがちですが、それだけではありません。

歯周病菌が血液中に入り込むことで、

 ・心臓
 ・腎臓
 ・肝臓

などの臓器に悪影響を及ぼす可能性があることも知られています。

また、慢性的な炎症や痛みは食欲や元気の低下につながり、生活の質(QOL)を大きく下げてしまいます。


*こんな症状はありませんか?

次のような症状があれば、一度お口のチェックをおすすめします。

 ・口臭が気になる
 ・歯ぐきが赤い、または出血している
 ・よだれが増えた
 ・硬いものを食べたがらない
 ・ごはんを食べるのが遅くなった
 ・顔を触られるのを嫌がる
 ・歯が茶色くなっている

ひとつでも当てはまる場合は、歯周病が進行している可能性があります。


*歯石取りだけでは治らない?

「歯石だけ取れば大丈夫」と思われる方も多いですが、実は歯周病の原因となる細菌は歯ぐきの中(歯周ポケット)に潜んでいます。

この部分をしっかり治療するためには、

 ・全身麻酔
 ・超音波スケーリング
 ・歯周ポケット内のクリーニング
 ・必要に応じた抜歯
 ・歯の研磨(ポリッシング)

などの処置が必要になります。


*なぜ麻酔が必要なの?

「麻酔は心配だから、麻酔なしでできませんか?」

このようなご相談をいただくことがあります。

しかし、歯周病の治療では歯ぐきの中まで器具を入れて処置を行うため、動物が少しでも動いてしまうと危険です。

また、痛みや恐怖を感じながら無理に処置を行うことは、動物にとって大きなストレスになります。

安全に、そして確実に治療を行うためには、全身麻酔が最も安全な方法です。

当院では、処置前に必要な血液検査や身体検査を行い、年齢や体調に合わせた麻酔計画を立てています。処置中も心拍数・血圧・酸素濃度などを継続的にモニタリングし、安全に十分配慮しながら治療を行っています。


*毎日のケアが何より大切です

歯周病を予防する一番の方法は、毎日の歯みがきです。

最初から完璧を目指す必要はありません。

まずは、

 ・口元を触る練習
 ・ガーゼで歯を拭く
 ・歯ブラシに慣れる

というステップから始めましょう。

継続することで歯石の付着を減らし、お口の健康を守ることができます。

サプリメントも予防には非常に効果的です。

ふりかけタイプや歯茎に塗るタイプなど、使いやすいものを選びましょう。サンプルも用意できますのでご相談ください。


*定期的なお口チェックをおすすめします

歯周病は早期発見・早期治療がとても大切です。

見た目では軽そうに見えても、歯ぐきの中では病気が進行していることも少なくありません。

「まだ元気だから大丈夫」ではなく、健康なうちから定期的にお口をチェックすることが、大切な家族の健康を守る第一歩です。

口臭や歯石が気になる場合はもちろん、お口のことで少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。



『大切な家族がいつまでも美味しく食べ、元気に過ごせるよう、一緒にお口の健康を守っていきましょう。』